表面硬化熱処理受託
代表的な表面硬化熱処理には、浸炭焼入れ、高周波焼入れ、窒化があり、表面の高い硬さと大小はありますが圧縮残留応力の存在が特徴で、優れた耐摩耗性、疲労強度が得られます。また、表面は高硬さながら内部は低硬さという、いわば内柔外剛を実現でき、機械部品のじん性(粘さ)の向上にも役立っています。
これらの表面硬化処理には、それぞれ得られる機械的性質に得意分野があり、被熱処理部品の用途、負荷状況に応じて使い分けられています。
コラム:各種表面硬化処理の比較(クリックして詳細を見る)
下図に示すように、各表面硬化処理の硬化層には特徴があり、負荷種類によって得手不得手があるため、機械部品の設計負荷応力を基準に適切な表面硬化処理を選ぶことが必要です。
高周波熱処理は硬化層深さの調整が比較的容易で各種負荷への適応範囲が広く、窒化は硬化層深さが浅いため摩擦摩耗のように内部応力が小さい用途に適しています。
中でも、応研が実施しています高周波焼入れおよびプラズマ窒化は、熱処理時にCO2の直接排出が極めて少ないことから、特に近年は、脱炭素社会に向けて「環境に優しい熱処理」としても注目されています。
また、高周波焼入れの冷却には一般に高分子系冷却剤を用いますが、応研では、焼割れ防止を工夫しながら水焼入れを行っており、プラズマ窒化ではガス冷却を行っており、これらも環境に優しい技術です。
コラム:環境に優しい熱処理(クリックして詳細を見る)
下図に示すように、高周波焼入れ、プラズマ窒化は、他の表面熱処理に比べてCO2の発生量が少なく「脱炭素社会の実現に向けて、環境に優しい熱処理」として注目されています。
応研では、高周波焼入れ、プラズマ窒化を実施しており、受託処理および試作・開発はじめ各種技術相談にも対応しています。
各種設備
高周波熱処理設備、窒化設備、測定観察分析装置については以下のページをご覧ください。